・１／２４　ようやく私の他所でのＧＭ拘束が終わって、こちらのセッションを開始できる状況になりましたが、告知が長くなりすぎて予定が変わってしまっている方もいることを鑑みて、いったん流卓します。
ＰＬの皆さまはせっかく応募していただいたのにこちらの都合に巻き込んでしまい、申し訳ないです。
2月以降に改めて再募集を行う予定ですので機会が合えばその時にまたよろしくお願いします。

・１２／２５　諸々の都合で開始予定日程が１月中旬くらいになりそうです。

・１２／２３　参加条件を変更追記しました。
具体的には国資源の自由割り振り化、PC1とPC3の推奨をクラスをロード、アーティストのどちらでもいいように変更、詳細に地域設定の追加

・使用ルールブックは１，２，アドバンスフォースのみ
・PC1はダカーポ／コーダ領の仮君主になってもらい、初期状態での国レベルは３，カウントは３０00とする。
・国資源は総計１０をそれぞれ自由に割り振りする形。
・セッション傾向はストーリー、ギミック重視。戦闘は接待バランス。盛り上がり次第で前後編になるかも。
・セッション時間帯は平日２２：３０前後から２～３ｈ　週１，２回を目処。一月以内に終わらせる予定。

・連絡のため、GMに各PLのスカイプかTwitterのアカウントを教えていただけると幸い。集まったPLが持ってないor教えるのに抵抗がある場合は何か別の手段を考えます。
・その他質問などがあればてつに聞いてください。なるべく毎日２２：３０頃までには雑談に入室しておきます。

●トレーラー


西のダカーポと東のコーダ、２つの領地は互いに争いを繰り返していた。

彼らは憎しみ合っていたが、偶然のきっかけで手を取り合うこととなった。

事の次第は領地の境界に魔境「叫びの森」が現れたことに端を発する。
　
皮肉にも「共通の敵」が現れることで、二国の和平が実現されたのである。

それでも叫びの森の怪物は協力で、断末魔という名の合唱が途絶えることはなかった。
　
誰もが諦めかけていたその時、異郷から来たれし「歌」が戦場に鳴り響く。

叫びの森とその住人は「歌」を聞くや深くまどろみ、２つの国は静けさを取り戻す。

この日を境に東西の国は、それぞれ異なる「歌」を紡ぐ歌姫を育て、継承する責務を負った。
　
歌姫たちの旋律が重なるごとに、混沌は眠り、仮初の和平は謳歌される。
　
その仕組みは、この世界が２つの国だけであればよく出来たものであったろう。
　
しかし周辺国の混乱は辺境のささやかな安らぎを着実にかき乱していく。
　

グランクレストRPG

「誰がための相聞歌」
　
混沌（カオス）を治め、聖印（クレスト）へ到れ


●ハンドアウト

なお、ハンドアウト内容はPC設定やPL要望などで変化する可能性が濃厚。

・PC1　因縁：『黎明の歌姫』クレフィ・プレリュード　関係：助けを求めてきた
推奨感情：M：庇護　S:任意
推奨クラス：ロードorアーティスト

君は何らかの理由があってランフォード領主クレア・ウィンスローの元に居候している君主である。
クレアの従属君主ではなく、傭兵だったりクレア姫の縁戚があったり武者修行の途中だったり、理由はPLの任意である。

ある日ランフォード領ミスタリアに、ダカーポ男爵領の使者がやってくる。
使者は『黎明の歌姫』クレフィ・プレリュード。彼女の話では隣国コーダ男爵領が傭兵団に乗っ取られてしまい、ダカーポ男爵領が危機にひんしているのでコーダの開放のために援軍を求めているという。

コーダ男爵領はランフォードにも隣接しているためランフォードにとってもまずい状況ではあるが、そこまで手が回らないため、クレア姫は君に少々の物資と兵力を貸し与えてクレフィに押し付けたのだった。


・PC2　因縁：『黄昏の歌姫』フィーネ・ポストリュード　関係：幼なじみ
推奨感情：M:好意or庇護　S:任意
推奨クラス：メイジ
君はコーダ男爵領出身の魔法師で、アカデミー卒業後コーダ男爵に仕えるために故郷へ戻ってきた。
しかし久しく訪れたコーダは様子がおかしい。
人気はあるのに知っている人は村の外を出歩いておらず、見慣れないならず者が我が物顔でのさばっている。
聞けば、コーダ男爵は先日領地を放棄して逃げてしまい、彼らは代わりに雇われた傭兵団だという。
仕方なく、次の領主が決まるまでの間傭兵団に雇ってもらおうかと城に入らせてもらうと、幼なじみの『黄昏の歌姫』フィーネと出くわした。


・PC3　因縁：『金切りの』ラルゲット　関係：敵
推奨感情：M:敵意　S:任意
推奨クラス：ロードorアーティスト
君は何らかの理由でかつて『金切りの』ラルゲット、もしくは彼の所属するオブリビヨンに恨みや敵意を抱いている。
風のうわさで『金切りの』ラルゲットがコーダという小国を乗っ取ったという。
彼らをのさばらしておけばろくな事にならないだろう。


・PC4　因縁：『異郷の歌い手』　関係：友人
推奨感情：M:友情or食傷　S:任意
推奨クラス：投影体、設定に「歌」を絡ませるとなおよし
君はダカーポ、コーダ地域にほど近い投影体の隠れ里に身を寄せている投影体である。
昔、君は保護者の目を盗んで、外の世界に出たことがある。
その時自分たちが歌うものと似た旋律の歌を歌う少女と出くわす。
どこか寂しげな少女と君が仲良くなるのは必然だったのだろう。
いつしか月のはじめに同じ場所で少女と会い、歌を競うのが当たり前になっていた。

しかしここ数ヶ月の間少女は顔を見せなくなった。
何が起きたのか、探らなければならない。
たとえ隠れ里の掟を破ったとしても。

なお、この少女はPC2の因縁、『黄昏の歌姫』フィーネ・ポストリュードである。
彼女は幼なじみであるPC2がアカデミーに里子に出されてしまったことで独りぼっちになり、その寂しさを埋める存在としてPC４と仲良くなったらしい。


●背景

西のダカーポと東のコーダ、ランフォード南西の深い森の中にある２つの男爵領はかつて互いに争っていた。
しかし両者の間に「叫びの森」と名付けられる魔境が現れる。
魔境の住人たちは、彼らの苦しみを癒やす歌を求めて夜な夜な村を襲った。
彼らの苦しみを癒やす歌、それは人々の悲鳴や断末魔。そのため魔境の住人たちが通ったあとは常に虐殺と惨劇に見舞われた。
村々は争いをやめて協力し合って戦ったが、魔境の広がりは衰えず、犠牲者は増すばかりであった。

そんな時、旅芸人の投影体の姉妹が現れ、彼女たちの世界に伝わる歌を魔境に捧げた。
すると魔境の住人たちはこれに満足し、たちまち森の中に戻って安らかに眠ることになった。
２つの村の住人達は投影体の歌に感銘を受け、魔境を鎮める歌を習うことになった。
以来、互いの村はそれぞれ異なる投影体の歌の継承者を一人づつ育て、
叫びの森が活発化する頃合いに「相聞歌の儀式」を行い、平和を維持してきた。

しかしコーダ男爵領と隣接するカサドール男爵領が魔境化し、ランフォード国内が混乱すると、コーダ男爵が逃亡。コーダは危機に瀕する。

コーダの領民はやむをえずダカーポ領からも資金を募り、
この村を守ってくれる次のロードが見つかるまでの間傭兵団を雇うことで危機を乗り切ろうとしたが
その傭兵団は悪名高い「オブリビヨン」の分隊の一つ、『金切りの』ラルゲットの隊だったことが悲劇の始まりだった。


・地域設定
・ダカーポ男爵領（西）／コーダ男爵領（東）

ランフォードから西にあるエグノリア大森林の深奥にあるニ地域。川を境にしてダカーポは西側、コーダは東側にあたる。かつては一つの国であった。
森林資源、水産資源に恵まれ、川を経路とした輸出で栄える。
しかし水産資源をめぐる利権争いと領主の後継者問題が絡んで分裂し、ダカーポは同盟、コーダは連合側について争い合った。

しかし50年前に川の上流に魔境「叫びの森」が発生。互いに協力しなければ両国とも滅亡は必至という状況になったため和平が実現。
旅の投影体芸人姉妹による「歌」の力で魔境が鎮まると、魔境の脅威が薄らぎ再び両国は争い合うのではないかと危惧されたが、投影体姉妹がそれぞれダカーポ、コーダに身を寄せてその歌の技術を継承させることで未然に防いだ。
要するに姉妹がそれぞれ伝える2つの歌が重なり合わないと魔境が活発化する状況を作って、両国が片側だけを管理することで常に協力態勢を取らせるようにしている。

二年前にランフォードで疫病が流行すると、両地域はともに水運を封鎖することで災厄を免れる。この事実一つとってみても和平によって両地域の連携が揃ったことで実現できたのである。

しかしコーダ北部にあるカサドール男爵領が魔境化すると状況が変わる。
カサドール男爵領の主ヴァラン・ガイムによって先代コーダ男爵は戦死し、その聖印を継承した現コーダ男爵はヴァランに恐れをなして逃亡してしまう。

このままではコーダは魔境に飲まれてしまうのは時間の問題、そのため残されたコーダ領民は次のコーダ男爵が決まるまで傭兵団を雇い、時間を稼ぐつもりだった。
雇われた傭兵団「金切り」のラルゲットの分隊は領民たちの期待通りカサドール男爵領の魔物たちを撃退し守り切ったが、ダカーポ男爵の事なかれ主義とランフォード子爵領の混乱を利用してコーダ男爵領を実質的に自分たちの支配下に置いてしまう。


・隠れ里
コーダ男爵領の南の森にある、善良な投影体たちの隠れ里。エルフが中心だが、地球人、オルガノン、その他外界ではモンスター扱いされる種もいる。
「歌」の力を用いて結界を張り、邪悪な投影体の力を削ぐことで里を守り通してきた。
よって里の周りの結界の外へ出ることはあまり推奨されない。


・魔境：叫びの森
50年前、ダカーポ、コーダ両国の境界に現れた魔境。ビジュアルは巨大なカエンタケが無数に生えたような感じ。
ここに暮らす住人は「声」を食して生きている特徴を持ち、特に憎悪や断末魔など強い感情や神性が篭った声を好んで食す。満腹になると目を覚ます。
そのため彼らが空腹になると、近隣の知的生命体を襲って「叫ばせ」る。

そうならないために両国は2つの歌姫によるデュエットを定期的に森に聴かせることで彼らの腹を満たし、魔境を鎮めている。